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異文化交流

養成講座受講生と日本語学習者との交流活動

千駄ヶ谷には、日本語クラスで日本語を学ぶ外国人学生がたくさんいます。
遠足や、実際の日本語クラスでの授業に参加する交流授業などで、彼等と交流する機会が豊富にあります。

千駄ヶ谷日本語学校 課外活動

2023年12月20日(水)、千駄ヶ谷日本語学校の外国人学生と教職員、養成講座受講生合わせて約1400名で校外活動を行いました。 レベルごとに都内近郊の博物館等、文化施設へ行きます。外国人留学生が日本文化に触れたり、クラスメートとの親睦を深めたりすることなどを目的としています。 今回は、国立科学博物館と、東京国立博物館に行ったクラスを引率した養成講座受講生から感想が届きました。

10月午前クラス 桐原 和彦さん

10月午前クラス 桐原 和彦さん

私が引率したのは、4月に来日した18歳から22歳を中心とした、大学や大学院、専門学校への進学を目指す学習者のクラスでした。

目的地は、 クラウドファンディングで話題を集めた上野の「国立科学博物館」。 日本館や地球館の常設展に加え、学習者 にも身近な「和食」をテーマにした特別展も開催中でした。

養成講座受講生として3か月が経過し、 これまで 、学生と接する機会としてカジュアルな交流会「おしゃべり広場」や、日本語学校の授業見学 に参加しました。その時に印象に残ったことは、 日本語で一生懸命に伝えようとする学習者 の姿勢でした。受験を控えて忙しい日々を過ごしていることや、 学校以外では日本語を話す機会が少ないとの声も聞いていたので、 少しでも日本語を話して楽しんでもらえるようにと臨みました。 また、担任の先生からは「まだスムーズな会話ができる日本語レベルではない」 という説明もありましたので、 簡単な単語や身振り・手振り、ジェスチャーを交えてコミュニケーションをとるよう心掛けました。

「和食」の特別展会場で、 担任の先生は、土用の丑の日の解説パネルの前で最近の授業で学んだことが書かれていることを知らせたり、 学生からの「ライスカレーとカレーライスの違いは?」との質問を一緒 に考えたり、お正月に食べるお雑煮の、地域ごとのお餅の違い を話したり・・・。 また、目的地へ向かう電車内で 乗客の女性が体調不良になり、救護しました 。救護後には緊急連絡ボタンや対応方法などを学生に話すなど、いつでも学生に寄り添って、 伝え、教え、導いていく日本語教師の姿勢を目の当たりにして、改めてその姿勢の大切さを実感いたしました。目指すものが明確になる、たいへん貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

10月土曜クラス 林 良子さん

10月土曜クラス 林 良子さん

私が参加したのは、大学進学を目指す、来日2年目を迎えた中級のクラスでした。多くの先生方が関わり、この校外活動が成り立っていることがわかりました。

目的地の東京国立博物館はとても広く、見所がたくさんありました。先生は自由見学時間に、会った学習者に気さくに話しかけ、 体験できる企画を知らせ、楽しみ方のヒントを示したり、工夫したりしていたことが印象的でした。また、学習者たちも先生方と会うと嬉しそうに話をしていました。

校外活動のひと場面ではありましたが、先生が学習者の自発性を重んじ接している姿はとても勉強になりました。 日本語を教えるだけではなく、人としての関わり方も学習者は学べるであろうと思いました。 また、先生と学習者の信頼関係があるからこそ安心して意欲的に日本語を学べるのでしょう。

土曜クラスで仕事と両立しながら養成講座の勉強をすることは、大変さを感じることもありますが、とても充実しています。 今回の校外活動体験を通して、自分が日本語教師になるイメージを膨らませるきっかけにもなりました。そのために私は今後も養成講座を楽しみながら学んでいきたいと気持ちを新たにしました。

日本語を学ぶ学習者の皆さんと触れ合える貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

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