千駄ヶ谷の修了生は9,000余名を数えます。
国内・海外で活躍する修了生のメッセージには、夢をかなえた喜びが詰まっています。
60歳以上の方も、世界中で活躍中です!
修了生から寄せられた生の声をご紹介します。
(室蘭工業大学国際交流センター 准教授)
通学6ヶ月クラス(高田馬場校)修了
「いちど海外で生活してみたい。それも留学じゃなくて、ちゃんとその地で働きながら。→じゃあ日本語教師」という、やや不純な動機から勤めていた会社を辞め、千駄ヶ谷の日本語教師養成講座に入り、以来かれこれ20年近く、日本語を教える仕事に携わっています。養成修了後に千駄ヶ谷の非常勤講師となって経験を積み、その後学校の紹介でトルコの大学で3年間専任講師をして「海外で生活」という夢を果たしました。帰国してから大学院に入学し、大学の留学生別科の非常勤講師をしながら学位を取得、いくつかの大学で非常勤講師として勤めた後、2010年に現職に採用され、現在に至っています。
養成講座に入ることを決めた頃には、日本の大学の教員になるなど全く想定していませんでしたが、授業で言語学や日本語学に触れ、実習を通じて一見単純に思える文型・表現がもつ奥深さを知るうちに、「いずれ機会があれば、時間をかけてもっと深く勉強してみたい」という思いを漠然と抱くようになりました。それが後々、トルコでの勤務を終えて帰国する際の、大学院入学という選択につながりました。
非常勤講師として日本語を教えながら大学院で学び、論文を書いて学位を取るというのは、それはそれは大変な道のりではありましたが、私の場合、日本語教師としての実践は、生活費を稼ぐということ以上に、研究のためにも重要でした。学位取得もその後の就職も、私は比較的順調にいったほうだと思いますが、大学院入学以前に養成講座で実践的な教育を受け、それをベースに経験を積んできたからこそできたことだと思います。
最初に書いたように、日本語教師として歩み始めてから20年近くが経ちましたが、いまだに授業で失敗して反省し、学生の反応や意見に驚き、そして人の授業を見学して「なるほどそうか」と感心する日々です。たぶん定年で辞めるときまで、毎日のように反省し、驚き、感心し、そしてこの仕事に飽きるということがないでしょう。自分に向いているかどうか、好きになるかどうか、あまり深く考えずに進み始めた道でしたが、今ではこれぞ天職と思っていますし、そう思える仕事に出会えて、私は本当に運がよかったと思っています。
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